オンプレひとすじからAWSプロジェクト参画へ。インフラエンジニアがデベキャンでつかんだ新たな道
デベキャン第1期修了生のインタビュー記事 vol.2
プロフィール
新卒でSES企業に入社後、8年ほどサーバー周辺の業務を経験。サーバーエンジニアとしてオンプレミスのシステム構築支援に携わるかたわらデベキャンを修了し、現在はAWS保守のプロジェクトにも携わるようになる。
SES企業に入社以来、さまざまな企業でサーバーエンジニアとして経験を積んできたぴぐおさんは、これまで多くのオンプレミス構築支援プロジェクトに参加してきましたが、DecelopersIO BASECAMP(以下、デベキャン)の修了をきっかけにAWSの保守プロジェクトにも参画できるようになったと話します。
「独学でAWSの資格を取っても、クラウドの実務経験がないとプロジェクト参加要件を満たせなかった」
こう話すぴぐおさんが、どのようにしてAWSプロジェクトに参加できるまでに成長したのでしょうか?
今のスキルだけで、数年後もエンジニアとして生きていけるか?
ぴぐおさんをデベキャン参加へと駆り立てたのは、一種の危機感だったといえるかもしれません。
AWSをはじめとしたクラウド技術を活用する開発プロジェクトが増えつつある昨今。ぴぐおさんは個人としてもAWSに興味を持ち、動画講座やAWSの初心者向けハンズオンなどを通じてSAA(AWS Certified Solutions Architect - Associate認定)資格を取得しました。
しかし実務未経験者にとっては高い難易度のプロジェクトが多く、そもそも実務未経験者が参画できるプロジェクトはほぼなかったといいます。
昔からインフラ全般の設計・運用を手がけたいという思いが強く、トレンドに合わせてオンプレミスとクラウド技術をうまく組み合わせる仕事ができるようになりたい——。そう考え始めたタイミングで偶然、デベキャンの開催と受講生募集の告知を目にします。
「この機会を逃したらAWSを学ぶ機会は数年先になってしまうと思ったんです。学習についていけるのか、普段の業務やプライベートとの両立ができるのかという不安もありましたが、勇気を出して応募しました」
発注者へのヒアリングや顧客とのやりとりを実践形式で体験
デベキャンは「AWSを仕事現場で扱えるようになるための実践形式の体験型プログラム」の謳い文句にもあるように、多数のAWS導入・運営支援を手がけるクラスメソッドのノウハウを詰め込み、実務を強く意識したカリキュラムを組んでいます。
受講生を支えるメンターとともに、AWSクラウドの複数の業務(構築・設計・プリセールスなど)をじっくり学べるのが特徴です。
「動画を見たりハンズオンに挑戦したりするのは個人でもできますが、デベキャンは実際の現場でAWSを使って仕事をされている方が設計したカリキュラムです。『AWSの知識をいかに業務に活かすのか』といった観点は、公式のチュートリアルや他の学習講座にはありませんでした」
デベキャンのカリキュラムは複数のフェーズからなります。AWSの知識を蓄える構成・設計工程からはじまり、最終的には顧客の要望をヒアリングして、AWSを使ったソリューションを考えて提案するプリセールスのロールプレイにまで挑戦します。
特にプリセールスの工程で、ぴぐおさんは期待値以上の学びを得られたのだとか。
「発注者にヒアリングして、与えられた要件に対して構成を考えて提案書を作り、顧客と話す……という経験はあまりなかったので苦労もありましたが、お客様役とのコミュニケーションではやりがいを感じられました」
プライベートと両立する難しさ リタイアも考えたが……
しかし、忙しい業務やプライベートの合間を縫ってデベキャンを進めるのはそう簡単ではなく、何度かリタイアしようと考えたこともあったそう。そんなぴぐおさんがデベキャンの3カ月を乗り越えられたのは、メンターの手厚いフォローにありました。
参加前から業務負担を減らすように調整はしていたものの、トラブルの発生などでどうしても時間を奪われることが少なくなかったというぴぐおさん。メンターに相談し、今できる課題の量や進め方を調整したことで、安心して作業を進められたといいます。
「メンターの方は私の様子を見て『大丈夫そうですか?何か困りごとがあれば、気兼ねなくご連絡ください』と気にかけてくれたので、コミュニケーションに自信がないという方も、比較的話しやすい環境だったと感じます。
指摘の言葉が前向きなのも励みになりました。現場では厳しい言葉でダメ出しを受けた経験もあったのですが、デベキャンでは『もっと〇〇するといい』『こう変えるとお客さんに伝わりやすい表現がある』といった建設的な話が多かったので、改めよう、学んでいこうという気持ちが自然とわいてきました。
今振り返っても、メンターの存在は大きかったです」
加えてデベキャンの期間中は毎日少しでも机に座って課題をながめたり、クラスメソッドの技術メディア『DevelopersIO』のAWS関連記事で情報収集をしたりするなど、積極的にAWSとの接点を増やして課題に取り組む抵抗感を減らし、無事にデベキャンを完走します。
普通のエンジニアが、AWSオフィスでLT登壇して得たもの
ぴぐおさんの中で特に印象に残ったのが、フェーズの合間に開催されたLT大会でした。これはデベキャンの受講生が自らテーマを決め、技術的な知見や学びを5分間で発表するというもの。
「一般的なエンジニアの自分が、クラウド最大手のAWSのオフィスで情報発信する機会ができるとは思ってもいませんでした。こうした機会には一生恵まれないんだろうなとも思っていたりもしていたんですけど、デベキャンがチャンスをくれたのです。
LT大会の参加自体が初めてでしたが、発表の準備から登壇まで終始楽しみながら参加できましたし、現地でメンターや他の受講生と直接話したりAWSのエンジニアから技術的な発表を聞いたりと、貴重な体験になりました」
LT大会参加がAWS学習やキャリア形成への大きなモチベーションになり、デベキャンを完走。デベキャン終了後も「クラスメソッドでAWSの実技トレーニングを受講した」と面談時に伝えたことで、AWSの保守プロジェクトにアサインされたのだとか。
AWSを3カ月触り続けたことで抵抗感がなくなり、現場でAWS Management Console(AWSのWeb管理画面)を触ったり、AWSサービス検証をしたりといった業務も違和感なくこなせているそう。デベキャンは自分の可能性を広げられるトレーニングだった、と振り返っていました。
AWSオフィスでのLT大会の模様はこちらのブログ記事をご覧ください。
忙しくて新しい技術が学べない、そんな人こそ参加してみてほしい
ぴぐおさんは、日々の仕事やプライベートが忙しく「デベキャンに挑戦したいけどやめよう」という方こそ、ちょっと勇気を出して参加してほしいと話します。
「メンターの方は、課題の難易度や業務・プライベートとの兼ね合いを考えて学習範囲を調整してくださったので、私にも無理なく学べる方法を提案してくれました。
私と同じようにオンプレミスでの経験を積んでからAWSを学ぶという方であれば、そこまで抵抗なく取り組めるようなカリキュラムになってるんじゃないかなと個人的には思います。なにより、LT大会でAWSのオフィスで発表する感動をぜひ味わってほしいです。
デベキャンには他の学習講座やチュートリアルでは得られなかったものがありました」
※本インタビューでご紹介したデベキャンの提供内容は、第一期のものです。第二期以降は内容が変わる予定です。