#9 フリーランスエンジニアになるためのオリエンテーション - イベントレポート

2024.4.19
IT業界のフリーランスの方に役立つ情報を共有するためのイベント「フリーランストーク」のインタビュー記事です。提供するCMパートナーズはフリーランスの方にクラスメソッドや事業会社の案件を紹介するマッチングサービスです。
2024年4月12日にオンラインで開催されたフリーランストークのイベントでのプロパゲート株式会社の小笠原/深澤と松下による、これからフリーランスエンジニアを目指す方に向けた、「フリーランスエンジニアになるためのオリエンテーション」の登壇内容から、フリーランスエンジニアになるためのポイントをご紹介します。

フリーランスエンジニアの市場動向

現在、日本のフリーランス人口は1,577万人で、2015年と比較して640万人増加しています。フリーランス市場の経済規模は23.8兆円と非常に大きく、2015年から9.2兆円増加しています。
また、今年の秋頃までにフリーランス新法の施行が予定されており、フリーランスが働きやすい環境づくりが進められています。

フリーランスエンジニアの働き方

フリーランスエンジニアは、自分に合ったワークスタイルで働くことができ、一つの案件に専念する人もいれば、複数の案件を掛け持ちする人もいます。
フリーランスエンジニアとして活躍するためには、以下のようなスタンスが重要だと言えます。
  1. 自分自身をマネジメントする
  1. 顧客の期待に応える
  1. 人とのつながりを作る
特に、人とのつながりは非常に大切で、案件で一緒に働いた人やコミュニティでの出会いが、新たな案件につながることもあります。

フリーランスエンジニアになるには

では、実際に会社員からフリーランスエンジニアになるにはどうすればいいのでしょうか。現在会社員として働いている方の場合、以下のようなステップを踏むことになります。
  1. 現職の退職手続き
  1. 開業手続き
  1. 単価の設定
  1. 案件探し
退職手続きの際は、引き継ぎや有給消化などで2ヶ月程度の猶予を持っておくことをおすすめします。開業手続きでは、個人事業主の場合、開業届の提出や青色申告の申請などが必要です。単価設定は、同程度の生活水準を保つためには正社員時代の1.5倍の年収が目安とされています。

案件の探し方

案件探しの方法としては、フリーランスエージェントに登録する、クラウドソーシングを利用する、知人から案件を紹介してもらう、前職と業務委託契約を結ぶ、SNSで営業活動を行うなどが挙げられます。

案件探しのタイムスケジュール

フリーランスエンジニアとして案件を探す際のタイムスケジュールについてです。エージェントに登録する場合、稼働開始の1.5~2ヶ月前から案件探しを始めることになります。
フリーランスの案件探しから稼働開始までの期間は短く、退職告知とエージェントへの登録のタイミングはほぼ同じになります。また、マッチする案件が見つからない場合は、退職後も案件探しが続くことがあるため、ある程度の貯金があると精神的に安定します。

税金と福利厚生

フリーランスエンジニアになると、税金や福利厚生の面でも変化があります。所得税と住民税の支払いに加え、収入に応じて消費税や個人事業税の支払いが発生する場合があります。確定申告も毎年行う必要があり、税金の支払いは自分で管理しなければなりません。
社会保険については、国民健康保険と国民年金保険に加入することになりますが、会社員時代と異なり、全額自己負担となります。また、有給休暇や福利厚生は基本的にありませんが、フリーランス向けの保険や福利厚生サービスも登場しています。

インボイス制度について

2023年10月からインボイス制度が始まりました。インボイスとは、消費税額が記載された請求書や領収書のことで、事業者が消費税の納税額を計算する際に必要になります。
1000万円以下の場合は免税事業者として扱われていましたが、今後はインボイス制度により、課税事業者との取引では注意が必要になります。発注元企業によっては、インボイス登録を求められたり、消費税の支払いを拒否されたりする可能性があるためです。

会社員と異なる点を抑えておく

フリーランスエンジニアの市場は今後も拡大が見込まれており、働き方も多様化しています。一方で、税金や福利厚生など、会社員とは異なる点にも注意が必要です。
フリーランスエンジニアを目指す方は、退職のタイミングや案件探しのスケジュールをしっかりと立て、スキルアップやコミュニティへの参加など、自己投資も忘れずに行いましょう。

案件をお探しの方へ

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ここで扱う”フリーランス”とは
"実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長で あって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者。" といたします。