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企業との案件面談を成功させるフリーランスのためのガイド
案件面談の機会は少ない
フリーランスとして企業との面談でどう振る舞うかは、案件を獲得する上でとても重要です。しかし、面談の機会は一般的に案件の切れ目である数ヶ月から数年ごとにしか経験できません。そのため慣れたり効果的な方法を見出すことは難しいと感じています。
この記事では、数々の面談に同席してフィードバックを聞いてきたフリーランスエージェントの視点から、特に初めて取引をする企業との面談を成功に導き、良いマッチングを成功させるためのガイドを目指しています。

なぜ面談が重要か
企業とフリーランスにとって面談はお互いが一緒に仕事ができるかを判断する重要な機会になっています。
特にどんなコミュニケーションを取る人なのかなどは対面で話してみないと分かりません。また経験やスキルに関しては、ある程度はスキルシートから読み取れますが、案件に必要な程度の実力を本当に持っていそうかは、これも深掘りして聞いてみないと分かりません。
弊社の実績として面談から成約するのは大体半分程度となっています。つまり、半分程度は何らかの理由でマッチングできずにいるのです。もちろん、企業とフリーランスのそれぞれの理由で成約に至らない場合があります。
面談で企業が断る理由は様々ですが、例えば
- 期待したほど技術力が無さそうだった
- カルチャー的に一緒に働けるかどうか判断するのに十分なコミュニケーション量をとることができなかった
- 案件に対しての質問が少なかった
- 最新情報のキャッチアップをしてなかった
- 質問した事に対しての回答がズレていた
などがあります。
このように面談は能力と人柄を総合的に評価される機会です。次のセクションでは、この重要な機会を最大限に活かすための具体的な方法を見ていきましょう。
準備
まずは準備をするというアクションをすることが大事です。これだけでも何割か違ってくるはずです。
そして、何を準備したら良いか、ですが、その前にどんな流れになるかをおさらいします。
よくある流れは..
- 軽くお互いの自己紹介
- 企業や案件の紹介 - 企業側
- 企業や案件についての質問 - フリーランス
- 経歴の紹介 - フリーランス
- 経歴についての質問 - 企業側
となります。
事前にエージェントなどからある程度の求人情報を得ていると思いますので、その情報と、面談の流れをもとに準備します。
企業や案件への質問
まずは企業や案件への質問の準備です。時間が限られてる場合も多いと思いますので、聞きたい事をリストアップして優先順位をつけておくことで、限られた面談の時間を最大限活かしましょう。
企業やビジネス、案件情報を深く聞くことで自分自身と今後数ヶ月は関わることになる案件が自分にとって良いものなのかを判断するのに役立ちます。また、案件情報に対して質問する = 自分がしばらく働く環境への関心がある、という見方をするお客様もいます。
ある程度の情報は企業のコーポレートサイトだったり、エージェントから情報を得ることができるはずです。それを元に足りなかったり興味を持ったりしたことを質問すると、自分が今後関わる環境への理解が深まります。
例えば以下のような質問です。
- 事業や案件
- 案件として現状どういった課題があるのか
- 企業の中での事業の位置付け
- 案件は事業やプロダクトの中でどんなフェーズなのか
- チーム
- 自分が入った時に一番期待する領域は何か
- メンバーの人数や構成
- チームメンバー以外の関係者
- リモートと出社どちらが多いか
- 定例会議などはどう行なっているか
- チームは具体的にどんな進め方をしているか
- 誰がどうやって仕様を決めているか
- デザイナーは居るか
- AI関連のツールで使えるものはあるか
- オンボーディングはどう行うのか
- 技術
- インフラ領域は専門のエンジニアがいるのか
- 言語やフレームワークのバージョンは何か
- このアーキテクチャを選定した理由は何か
- ドキュメントはどんなものがどの程度存在するか
経歴や企業からの質問への準備
面談の中では今までの経歴をまずはこちらから紹介し、それについて企業側から質問を受け付けることが多いです。
特に関連する案件や直近5年程度の案件の内容を中心に内容を思い出しておくとスムーズに回答しやすくなり、緊張する場面でも自信を持つことができます。
例えば以下のようなことです。
- 案件
- 紹介された案件に関連する過去の案件や技術の内容と役割
- 最近の案件で使用した言語やフレームワークのバージョン
- 成功や失敗した案件
- 案件で発生した課題や苦労したこととそれに対しての取り組み
- 自分について
- 仕事に対するマインドセット
- やりがいを感じる場面
- 将来どんなエンジニアになりたいか
- 興味を持っている技術や学んでる技術、それに対するアクション
全体を通して注意したいこと
これらの項目は小さいことのように思えるかもしれませんが、印象を大きく左右します。実力があっても伝え方が不適切だと評価されないことがありますので、しっかり準備しましょう。
- (オンライン会議)回線のよいところで行う
- 面談時にストレスを感じますし、実際稼働する時にもコミュニケーション環境に不安が残ります
- (オンライン会議)リアクションする
- 話を聞いてるのかどうかを明確に伝えます
- 時間配分を考えて話す
- 例えば20年の経歴のある人が全てを話す時間はないはずです。大事なことに時間を使うためにも、時間配分を聞いて、今必要なことを中心に話しましょう
- 簡潔に回答する
- 例えば、 「TypeScriptのご経験はありますか?」に対して、 まずは「はい/いいえ」で答え、それから短い補足をする。「直近の2案件でフロントエンドで3年の経験があります」などです
- 「はい/いいえ」だけだと情報として足りない場合がありますし、「はい/いいえ」以外で回答すると相手が期待した答えと異なります(難しいですね)
- 質問と回答がズレてたり、曖昧だった場合に企業側で仕事を依頼できるか判断できない場合があります
- 話の長さを適切にする
- 例えば経歴の紹介で全体の時間の半分以上使うのは長すぎます
- 声のトーンを上げる
- 元気がある方が印象が良くなります
準備をしましょう
面談はそうそうする機会が無いことだと思いますし、重要な時間になるので、まず準備することが大切です。その上でお互い合わなかった場合は仕方ないですが、実力がありマッチするはずのなのに準備不足で稼働に至らないのは誰にとっても勿体無いことです。
フリーランスの皆さまが希望した案件で稼働できるよう面談の前に少し時間を取って準備しましょう。
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